渡良瀬川の橋・田中橋
橋 長290m
幅 員:11.6m
完 成:昭和43年
位 置:下流から34.8Km
路 線:国道293号線
見た目:きれい
 足利は渡良瀬川と深い関わりの中で発展してきた。中心市街地を流れる渡良瀬の流れは、周辺の山々とマッチして、まるで小京都の風情であるが、川は時として怒り、古くから洪水の被害を受けた街でもある。江戸時代の記録でも、24回の洪水が記録されている。明治に入って足尾銅山の鉱毒問題がからみ、渡良瀬川の洪水は社会問題にもなった。
 戦後、生々しい記憶とともに残っているのがキャサリーン台風である。昭和22年9月15日。足利市全域に被害があったが、田中橋周辺はことに大きかった。旧市内だけで死者、行方不明を合わせて180人以上にのぼったと記録された。
 この田中橋は、明治時代は舟橋で、大正になってから本橋となった。その後、昭和45年に、がっちりとした鉄筋コンクリートの橋に変った。当時は、全国でも珍しい有料の橋であった。「乗用車は60円ぐらいだったか、自転車は10円から20円だったと思う」と語る人がいる。
 中橋や渡良瀬橋の混雑をさけるために完成した橋であったが、有料ということで、迂回し、評判はあまりよくなかったという。料金を払う、という行動が面 倒だったのかもしれない。昭和51年4月から無料化となり、今では、渡良瀬川をはさんで、東西の交通 に大きな役割を示しているといえそうだ。
田中橋関係
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