その100 上州の山々
標 高:
方 角:360°
距 離:
位 置:
群馬県
撮 影:群馬県太田市金山山頂
 「機の音、製糸の煙、桑の海、其上に聳ふる赤城榛名妙義碓氷、遠くて浅間甲斐秩父の連山、日光足尾の連山、越後境の連山、或は奇蛸、或は雄偉、根は地に、頭は天に、堂々として立っている。…其となく眼を上げると、此等の山々が常に泰然として頭を抬げて居る。…自分は上州に行く毎に、山が斯く囁く様に覚ふるのである。」徳富健次郎著『自然と人生』(東京民友社)。明治三十一年当時、国民新聞に連載され、大ベストセラーとなつた『不如帰(ほととぎす)』の作者徳富蘆花は、明治三十三年(一九〇〇)、自然スケッチの集大成とも言うべき自然観照の名文をもって、上州の風光を全国に紹介している。上州の山を余すことなく、一分の隙なく簡潔に表現した珠玉の名文である。取りとめも無く駄文を弄して来たが、明治の文豪の表現を借りて結びとさせて頂きたい。長い間のご愛読誠に有難うございました。
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