その87 七ツ石山(ななついしやま)
標 高:1、757m
方 角:南西&南南西
距 離:65Km
位 置:
東京都・山梨県
撮 影:群馬県太田市金山山頂
 太田から南西と南南西の方角に奥多摩の山々が逆光線の中に美しい山並みを見せる。雲取山から南東に伸びる石尾根の中に、独立峰としても十分通 用する七ツ石山(1757メートル)が、距離65キロの先に望める。山梨と東京の県境の頂上には、 その名のいわれの「七つの巨石」があり、七ツ石神社に権現様が祀られていて、山岳信仰を偲ばせる。そこからの眺望は素晴らしく、大菩薩の南嶺越しに、宝永山を従えた悠然とそびえる霊峰富士山を見ることができる。登山口の一つ、奥多摩湖畔の鴨沢地区には平将門の愛妾が青梅から遺馬にゆられ、七人の遺臣に守られて落ち延びた際、形見の小袖を洗ったというその名もゆかしい小袖川が流れ込んでいる。石川達三の「日陰の村」は小河内ダムの建設秘話を基にした半世紀以前の物語だが、斬新な社会学視点は、今もなお色褪せていない。辺りは何故か悲劇が似合う場所である。
七ツ石山関係
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