破風山

その95　破風山（はふうさん）

●標高：２、３１８m
●方角：南西
●距離：７２Km
●位置：埼玉県
●撮影：群馬県太田市庁舎

　太田から南西72キロ、奥秩父の山々の中央に主脈縦走のポイント、破風山（2318メートル）が望める。
　台形の形をしており、合掌型切妻屋根の三角の側面を破風というところからその名がある。国土地理院が三角点名を破不山と付けたため、地図上ではその名で記されていることが多く、左に東破風の三角点があることから西破風山とも呼ぶ。「奥秩父」の名を命名したのは我が故郷の山岳の先人「木暮理太郎」だが、これは上州あるいは東京方面からの地理的発想からといわれている。秩父・多摩・甲斐国立公園の制定の際、少なからず影響を及ぼしたといわれ、ようやく公園面積の43パーセントを占める山梨県（甲斐）の名が入ったのはつい先頃平成十年のことである。2280メートルの東破風山からは甲武信岳、国師岳を前に左に南アルプス、右に北アルプスが広がり、甲府盆地の彼方に富士山が見える。第一級の展望台である。

破風山関係
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